カスパリー編みとは

カスパリー編みは、連続モチーフ編みのひとつで、一本の糸を切らずに衣類、アクセサリー、インテリア等を編むことができる、日本で唯一の伝統芸術編みのことです。

目次

カスパリー編みの歴史

 

カスパリー編みは、19世紀末にラトビアの女性、エミーリヤ・カスパリーによって考案された編み物技法です。モチーフを個別に編んでから、それらを繋ぎ合わせて一つの作品にする点が特徴的です。

この技法は、ヨーロッパを中心に広まり、20世紀初頭には多くの手芸愛好家たちの間で人気を博しました。その後、一時期は忘れられかけていましたが、近年、その独特の美しさと創造性が再評価され、世界中で再び注目を集めています。

そして日本でのカスパリー編みは、明治の始め宣教師のカスパリー女史が来日された際、レース編みモチーフを初代家元の松川伊三氏に伝授なさったことから始まります。

松川氏は、長年の研究の末モチーフを連続で編む技法を考案され、その編み方が今もずっと引き継がれています。

また、昭和に入り四代目山下和子家元に至っては、立体に繋げる技法を考案されました。

そして現在も五代目家元山下衣子先生の元多くの愛好者が、日々花を編み繋いでいます。

カスパリー編みの魅力

 カスパリー編みは、モチーフをひとつずつ繋げる手間がなく、繋ぎ目のない美しい編み地に仕上がります。また、一本の糸で花モチーフを編み繋ぐため、制作の時間が短縮できます。

そしてこれは、編み物経験者ほどハッキリとわかることですが、今まで見たことが無いモチーフに沢山出会えるのです。

まさしく長い間、家元制という形で受け継がれてきた証でもあります。

レース糸から太い毛糸まで幅広く素材を選べることも、手仕事が好きな人にとっての魅力のひとつです。

カスパリー編みで作れるもの

カスパリー編みの技法を使えば、様々なアイテムを作ることができます!

カスパリー編みで作れるもの
  • ドイリー(敷物)
  • ショール
  • 手さげ袋
  • ベスト
  • セーター
  • テーブルクロス
  • クッションカバー
  • アクセサリー(ネックレス、イヤリングなど)

私自身、本のしおりやアクセサリーも作ったことがあります。

初心者でも始められる?

ここまでカスパリー編みの歴史と魅力をお伝えしてきましたが、「私でも作れるかな…」って思ってしまう方もいらっしゃると思います。

カスパリー編みは、一見難しそうに見えるかもしれません。

しかし、基本的な鉤針編みの技術があれば、誰でも始めることができます。

小さなモチーフから始めて、徐々に技術を磨いていけば、やがて複雑な作品も作れるようになります。

まとめ

カスパリー編みは、その繊細な美しさと創造性豊かな可能性で、多くの人々を魅了し続けています。

単なる趣味としてだけでなく、心を癒し、創造性を刺激する素晴らしい活動です。

私自身、カスパリー編みに魅了されて、10年以上続けています。

体験レッスンも毎月おこなっていますので、東京にお住まいの方はぜひ遊びにいらしてください。

今後はオンラインでもレッスンを開始する予定ですので、興味のある方はぜひ私のLINE公式に登録してくださいね!

目次